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北陸工業新聞社
2016/08/05

【富山】利賀ダム早期決定を/石井知事と中神整備局長が懇談

 石井隆一富山県知事と中神陽一北陸地方整備局長との懇談会が4日、県庁で行われ、利賀ダムをはじめとした県内事業の整備促進について意見を交わした。
 冒頭、中神局長が「今年度の局予算は昨年並みの3813億円で、直轄事業も昨年並みを確保した。17年度予算については少しでも増やし、補正予算を含め要求していく。上半期8割の契約を目指しており、県でも早期発注に努めていただきたい」とあいさつ。石井知事は「利賀ダムは、3日の国交省有識者会議で事業継続が妥当との方向性を出していただいた。早ければ今月中、できるだけ早く正式決定してほしい。新幹線開業と地方創生を追い風にして富山県の新しい未来をつくり、しっかりと社会資本整備を進めていきたい」と述べた。
 懇談では、整備局側が今年度予算や直轄主要事業の概要を説明。県側は、石井知事が利賀ダムの早期大臣決定、東海北陸自動車道の早期全線4車線化に向けた付加車線整備を求めたほか、重点事項として▽直轄事業の予算確保▽地方創生や国土強靭化に向けた県内直轄道路の整備促進▽伏木富山港の機能向上▽「立山・黒部」の世界文化遺産登録▽県内建設企業の受注機会の確保・拡大―などを要望した。

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