主要配水池の耐震改修などを進めている鳴門市企業局(水道企画課)は、7月28日付で「中央配水池他耐震診断業務」を開始した。委託先は朝日設計徳島事務所(鳴門市)。市内に点在する配水能力1000d以上の配水池6池のうち、昭和時代に整備され、まだ耐震診断を行っていない3池の診断を行い、2016年度から策定予定の老朽化浄水施設更新計画の基礎資料とする考え。年内をめどに業務を完了させる。
対象は中央配水池のほか、中山配水池、木津中継配水池。中央配水池は1万d、中山配水池は2000d、木津中継配水池は3000dの配水能力を有する。いずれも昭和時代に整備され、市企業局が12年度に策定した浄水施設の耐震改修計画にも必要なら耐震改修する施設として盛り込まれている。
業務では、あくまで施設の耐震性能を調査する。このため耐震対策などの検討は行わない考え。企業局では16年度からこれら配水池も含めた老朽化浄水施設の更新計画を策定する予定で、この更新計画の中で今後必要な整備を進めることにしている。
市には1000d以上の配水池が今回の3池のほかに平草、大谷、妙見山の3池あり、最も老朽化していた平草は15年度に更新(1000d→2000d)を完了している。また、妙見山(3000d)は13年度に耐震診断を完了、大谷(4000d)は比較的新しい施設(1989年供用)のため、今回の診断実施を見合わせている。
提供:建通新聞社