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建通新聞社(東京)
2016/08/04

【東京】都 環七広域地下調節池新設で設備基本設計に着手

 東京都建設局は、環状七号線地下広域調節池の新設に伴う機械・電気設備の基本設計作業をパシフィックコンサルタンツ(千代田区)で開始した。プロポーザル方式で選定し、同社の見積もった4900万円(税抜き)で契約を結んだ。神田川や善福寺川、妙正寺川などの取水施設や立坑に整備するゲート、排水設備、換気設備、電源設備の構造や形式を比較検討して施工計画を作成し、概算工事費を算出する。2017年6月30日の納期で成果を得て、引き続き同社で実施設計を進める。
 環七地下広域調節池は、神田川と白子川、石神井川の3流域を対象とし、白子川と神田川・環状七号線の二つの地下調節池を連結する。目白通りと環状七号線の地下(土かぶり)32〜40bの位置に内径12・5b、延長約5・5`のシールドトンネルを構築する。
 発進・到達ともに既存の立坑を活用し、環状7号線の中間部分付近に中間(管理用)立坑を新設する。併せて▽神田川取水施設(杉並区和泉4丁目)▽善福寺川取水施設(杉並区堀ノ内2丁目)▽妙正寺川取水施設(中野区野方5丁目)▽石神井川取水施設(練馬区高松3丁目)▽白子川取水施設(練馬区大泉2丁目)―の5カ所の既存取水施設を改良し、排水設備を設ける。
 今回委託した業務では、妙正寺川と白子川の2カ所の取水施設に配置するゲート設備、妙正寺川と石神井川取水施設に設置する排水設備と排泥設備、トンネル(本体)内の洗浄設備、維持管理用の昇降設備、妙正寺川・石神井取水施設と豊玉立坑(練馬区豊玉中3丁目)に整備する電源設備、梅里換気塔(杉並区梅里1丁目)の機械・電気設備について、それぞれ複数の形式や構成、構造を比較検討。管理棟の構造や配置計画も併せて検討し、それぞれ施工計画を作成するとともに概算工事費を算出する。
「本体シールド工は8月にも発注手続き」
 一方、本体(シールド)工事については、WTO政府調達協定対象の一般競争入札を8月中にも公告する。
提供/建通新聞社