全国農業協同組合連合会新潟県本部(JA全農にいがた/五十嵐正美県本部長)は9月5日、県営新潟東港工業地帯で計画する低温倉庫新築工事を、指名競争入札で開札する。
計画によると、建設規模は低温倉庫(米集出荷施設、収容力2万トン)がS造平屋建て延べ約1万600平方メートル、事務所が延べ約130平方メートル。なお、倉庫には自動ラックなどは採用しない方針。場所は聖籠町網代浜地内のA区画約2・1ヘクタール(三幸の隣)。9月中にも着工し、17年6月の完成、8月の稼働開始を目指している。
今事業を巡っては、JA倉庫の老朽化や県内の倉庫事情が厳しく県外で保管していることなどから、フレコン出荷に対応し、近隣JAで不足している保管分を確保する低温倉庫と事務所を整備するため、6月27日に県と進出協定および土地売買契約を締結。土地代および建設費を含む投資額は約20億円であり、このうち土地購入費は3億円程度と見込まれている。今計画の実現は、農家の所得向上のほか、地域活性化などに寄与するものとして期待されている。
設計は、全農新潟一級建築士事務所(新潟市西区山田)が担当。