建設新聞社
2016/08/04
【東北・宮城】大和リースグループに決定/東北大学青葉山新キャンパスの寄宿舎
東北大学は3日、PFI事業に準じた方式で青葉山新キャンパスに建設するユニバーシティ・ハウス(寄宿舎)について、設計・施工・管理運営を行う事業者を大和リースグループに決定した。グループのメンバーは代表企業の大和リースのほか、構成員として大和ライフネクスト、協力会社として大和ハウス工業、久米設計、内田洋行が参画している。
選定に当たっては、7月15日にWTO適用の一般競争入札を開札したほか、提案書の内容やヒアリングなどを行い、総合評価値が94・817で1位だった同グループに決めた。入札額は非公表だが、入札額から算定した年度当たりの事業費は2億7726万7000円となっている。このほかの応札者と総合評価値は、芙蓉総合リースが83・388、積水ハウスグループが79・929、学生情報センターが69・942で、計4者が応札した。
この事業はグローバルな環境整備に向けて、留学生と日本人学生が共同生活を過ごす寄宿舎を建設し、運営まで委託するもの。事業手法は、施設整備後に所有権を引き渡し、事業期間中の維持管理運営などを行うBTO方式とする。建設場所は仙台市青葉区荒巻字青葉の青葉山3団地(青葉山新キャンパス)内。提案によると寄宿舎の敷地面積は1万1810平方bとし、ここにRC造6階一部平屋建て、寄宿舎棟7棟を含む計8棟で総延べ1万9778・28平方bの施設を整備する。
公募開始時の仕様によると、寄宿舎の概要は1ユニット8人のシェアハウス752人分全94ユニットとし、各ユニット構成は8人中、留学生5人、日本人学生3人とする。下層階に男子学生、上層階に女子学生を配置。また、管理施設や自転車・バイク200台分の駐輪場を整備する。
今後、8月中旬に基本協定書、9月中旬に事業契約書を締結し、事業者は特別目的会社を設立して事業に当たる。着工可能時期は2017年4月1日以降で、施設整備は18年3月31日〜19年3月31日までの間に完了させる。維持管理運営は施設整備後30〜40年間をめどとする。
なお、本事業に関するPFI導入可能性調査およびアドバイザリー業務は佐藤総合計画(協力企業=石井法律事務所)が担当。
提供:建設新聞社