県商工労働部は2016度主要施策概要をまとめた。同部の16年度一般会計予算は2074億9432万円で、対前年度比0・4%減となった。特別会計は、日本コンベンション国際展示場事業が41億7311万円で同0・3%減、工業団地整備事業が31億5200万円で同11・6%増など。同部の予算は県予算の12・1%を占める。
本年度は、@産業振興・企業立地A中小企業の経営支援B雇用・労働、産業人材育成C観光振興D地域経済の振興E圏央道・東京湾アクアラインを活用した県経済の活性化――の6つを柱に施策を展開する。
主要事業では、オリンピック・パラリンピックの競技会場になった幕張メッセで、両大会後の利用促進を見据えた機能強化を図るため、本年度から15年間で約160億円を投入し、老朽化する施設・設備の大規模改修を実施する。
また工業団体整備では、茂原市、袖ヶ浦市と共同で「茂原にいはる工業団地」及び「袖ケ浦椎の森工業団地」の2団地を整備。昨年度に着手した整地工事を完了させ、道路等の公共施設の整備工事に着手するとともに、17年度の分譲開始に向け積極的な企業の誘致活動に取り組む。
このほか新規事業で、東京湾ツーリズム旅客船運航実証実験事業や、鉄道を活用した周遊観光プロモーション事業などを実施する。
一般会計の各課別の予算は、@経済政策課86億5140万円A経営支援課1917億3675万円B産業振興課21億8316万円C企業立地課17億2772万円D観光企画課6億7672万円E観光誘致促進課3億3113万円F雇用労働課2億7524万円G産業人材課19億1217万円。
施策別の主要事業は次の通り。
【産業振興・企業立地】
▽千葉のポテンシャルを活かした地域産業活性化事業=4000万円▽地域主導型新エネルギー活用プロジェクト支援事業=500万円▽海洋再生可能エネルギー導入・産業創出研究事業=250万円▽千葉の特色を活かした水素の利活用に関する研究事業=200万円▽新事業・新産業創出支援事業=3154万円▽かずさDNA研究所研究促進事業=10億8405万円▽戦略的企業誘致推進事業=1830万円▽工業団地整備事業=31億5200万円▽外資系企業の戦略的誘致の推進=1729万円▽立地企業補助金=5億円
【中小企業の経営支援】
▽チャレンジ企業支援センター事業=3億1102万円▽小規模事業経営支援事業費等補助金=22億3125万円▽中小企業振興資金事業=190億円(融資枠570億円)▽千葉県地域商業活性化事業=3500万円円▽ちば農商工連携事業支援基金事業=ファンド規模250億円/運用益約3475万円▽ちば中小企業元気づくり基金事業=ファンド規模80億円/運用益約1億1500万円
【雇用・労働・産業人材育成】
▽ジョブカフェちば事業=1億3628万円▽千葉県ジョブサポートセンター事業=3525万円▽民間教育訓練機関等を活用した職業訓練=11億5840万円▽事業所内保育所整備補助事業=2000万円
【観光振興】
▽観光地魅力アップ整備事業・観光地トイレ整備スピードアップ事業=3億円▽宿泊・滞在型観光推進事業=4000万円▽大規模イベント支援事業=3000万円▽東京湾ツーリズム旅客船運航実証実験事業=2000万円▽鉄道を活用した周遊観光プロモーション事業=6000万円▽多言語観光案内板整備事業=1000万円▽外国人観光客誘致のための公衆無線LAN環境整備事業=1億円
【地域経済の振興】
▽日本コンベンションセンター国際展示場事業=41億7311万円▽駐車場管理運営事業=5億157万円▽かずさDNA研究所研究事業=10億8405万円▽アカデミアホール事業=4億2730万円
【東京湾アクアライン・圏央道を活用した県経済の活性化】
▽北関東・南東北や近都県からの観光客プロモーション事業=1750万円