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　富山銀行（高岡市守山町、齊藤栄吉取締役頭取）は、同市下関町の高岡駅前東地区に移転新築する本部・本店ビルについて、１７年夏に着工し、１９年春の完成を目指す。
　同行では、行内に建設委員会を設置して基本設計に向け、視察などに取り組んでいるとしており、中間決算が発表される１１月までに概要をまとめる。
　移転先は同地区のうち、市が所有する高岡駅前ビル跡地の一部（北側）で、敷地面積は約１３２０平方メートル。
　この跡地は、同行の現本店・本部棟、駐車場の土地約２５６０平方メートルと等価交換される。重要伝統的建造物群保存地区にあり、赤れんがの外観が特徴的な建物は無償譲渡し、市が保存活用に取り組む。用地価格は概算で市有地が約１億７５００万円、同行所有地が約１億５０００万円。差額は金銭で精算される。
　同行では、１２年に黒部支店（施工＝佐藤工業・桜井建設ＪＶ）、１５年に小杉支店（施工＝射水建設興業・永森建設工業ＪＶ）を移転新築。また、本店については、１５年に耐震性の調査を実施している。両行の設計および本店の調査は日建設計が担当。