愛媛県道路メンテナンス会議(会長・横尾和博国土交通省松山河川国道事務所長)が27日に開かれ、2015年度までの橋梁などの点検結果や16年度以降の点検計画、緊急輸送道路に架かる跨道橋の耐震補強の推進などが検討された。
道路橋やトンネル、道路付属物などの構造物は、14年度から5カ年での近接目視点検が道路管理者には求められており、愛媛県内の14・15年度での橋梁の点検状況は、国土交通省が管理橋梁911橋に対して28%、高速道路会社が452橋に対して30%、愛媛県が2658橋に対して42%、市町が9081橋に対して28%となっており、県下全体では35%で「おおむね順調に推移している」と評価された。
また15年度に実施された橋梁の状態を示す判定区分では、「予防保全段階」のU判定が最も多く全体の64%となっており、「早期措置段階」のV判定は16%、「緊急措置段階」は通行止め中の市口橋(久万高原町)の1橋のみだった。久万高原町は今後、市口橋を撤去し付け替え道路で対応する方針。
その他、4月に発生した熊本地震により被災後速やかに機能回復が図れなかった橋梁があり、緊急輸送などに大きな支障となったことを受け、緊急輸送道路を構成する橋梁や同道路上を通過する跨線橋の耐震補強を加速させる必要性が示された。
提供:建通新聞社