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建通新聞社(中部)
2016/08/02

【岐阜】道路メンテナンス会議 橋で緊急の対策必要10橋

 岐阜県内の国や自治体などの道路管理者で構成する「岐阜県道路メンテナンス会議」(会長・水谷和彦国土交通省岐阜国道事務所長)は、岐阜市内で2016年度第1回会議を開き、県内の「橋梁」や「トンネル」、シェッドや大型カルバートなどの「道路付属物」の道路施設を対象とした15年度までの点検実施状況や15年度点検結果、16年度点検計画を報告した。
 15年度までの点検実施率は、橋梁で約35%、トンネルで約31%、道路付属物などで約20%となった。15年度の点検結果を基に、緊急に措置を講ずべき状態の判定区分「W」や、早期に措置を講ずべき状態の判定区分「V」に判定された道路施設のうち、橋梁では「W」が10橋、「V」が380橋。トンネルでは「W」が無く、「V」が39本。道路付属物では「W」が無く、「V」が42カ所だった。
 16年度の計画点検数(16年1月末時点)は、橋梁が5726橋、トンネルが82本、道路付属物などが277カ所を予定している。
 分野別の概要は次の通り。
<橋梁>
 県内の橋梁数は2万6603橋で、15年度までに9127橋を点検し、実施率は約35%となった。管理者別では、国交省が1116橋のうち392橋を点検し、実施率は約35%。中日本高速が691橋のうち164橋を点検し、実施率は約24%。県市町村が2万4796橋のうち8570橋を点検し、実施率は約34%。
 15年度の点検で「W」と判定された橋梁は10橋で全てが市管理の橋梁。「V」と判定された橋梁は380橋で、国交省で22橋、中日本高速で10橋、県で60橋、市町村で288橋あった。
 さらに県内の橋梁のうち最優先で点検すべき橋梁の実施率は、緊急輸送道路をまたぐ跨道橋273橋のうち実施した橋梁は98橋で約36%、跨線橋187橋のうち56橋を実施して約30%、緊急輸送道路を構成する橋梁4347橋のうち1677橋で実施し約39%。点検が遅れている状況となっている。
<トンネル>
 県内のトンネル本数は367本。管理者別の本数は、国交省が34本、中日本高速が102本、県が175本、市町村が56本。15年度までに116本を点検し、実施率は約31%となった。
 また、15年度の点検結果を管理者別で見ると、「V」判定が、国交省で4本、中日本高速で4本、県で31本の計39本だった。
<道路付属施設>
 県内の道路付属施設数は1200カ所。管理者別の箇所数は、国交省が484カ所、中日本高速が223カ所、県が342カ所、市町村が151カ所。15年度までに237カ所を点検し、実施率は約20%となった。
 15年度の点検結果を管理者別で見ると、「V」判定が、国交省で35カ所、県で6カ所、市町村で1カ所の計42カ所だった。

提供:建通新聞社