日本工業経済新聞社(山梨)
2016/08/01
【山梨】県強靭化計画アクションプラン2016
県は、強靱化計画の「アクションプラン2016」を策定した。15年12月に策定した計画を見直し、県立学校や公立小中学校の吊り天井の耐震化、橋梁や水道施設などの耐震化、治山施設や砂防施設、幹線道路などの整備を促進する。
16年度の主な目標値は、県立学校吊り天井などの耐震対策実施43棟(15年度までの実績29棟)、治山施設補修済み52カ所(15年度までの実績36カ所)など。
県の強靱化計画は15年12月に策定。16年度は計画を着実に実行する段階で、熊本地震を踏まえて内容の見直しを行い、施策を充実させる。
15年度末までは、重要業績指標の42項目のうち34項目で目標を達成するなど、概ね順調に推移している。主な進捗は、県庁舎や県立学校の耐震化はほぼ100%を達成。県管理河川の整備率は51・8%に、緊急輸送道路の橋梁などの耐震化率は81・2%となった。
一方で、公立小中学校の吊り天井などの耐震対策棟などは15年度の目標値に届かなかったため、対策を促進する。
アクションプラン2016の主な内容は、耐震化対策では、熊本地震を契機とした国の耐震基準強化などに対応するとともに、県立施設以外の耐震対策などを推進する。
治山施設や砂防施設、河川施設、避難路や緊急輸送道路などになる幹線道路や農道、林道などは、社会資本整備重点計画に沿った整備を促進。
自立・分散型エネルギーシステムは、県のエネルギービジョンに沿って導入を推進する。
プランで設定した16年度の主な目標値は次のとおり。
◆県立学校の吊り天井などの耐震対策実施棟数=43棟(15年度までの実績29棟)
◆公立小中学校の吊り天井などの耐震対策実施棟数=41棟(15年度までの実績31棟)
◆水道施設の耐震化整備率=69%(14年度実績までの65・7%)
◆隣県と接続する林道における橋梁補修箇所数=49カ所(15年度までの実績16カ所)
◆橋梁・トンネル補修実施個所数(治山林道課)=70カ所(15年度までの実績は55カ所)
◆治山施設補修済み箇所数=52カ所(15年度までの実績36カ所)
◆一斉点検で詳細調査が必要とされたため池の耐震調査実施率=100%(15年度までの実績80%)
◆森林整備の実施面積=6000ha(15年度実績6966ha)
◆保安林整備事業などの実施面積=422ha(15年度実績456ha
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