北設楽郡設楽町は、処理場建設など一部事業を愛知県代行事業で整備する特定環境保全公共下水道事業「田口地区」の整備に向け、面整備に関する管渠基本設計に着手した。中日本建設コンサルタンツ豊橋事務所(豊橋市)に947万円で業務を委託、2016年度末をめどに内容を詰める。また、16年度は処理場建設地の造成設計を8月ごろに委託するほか、処理場基本設計の進捗に合わせて、今秋をめどに地質調査を委託する。
基本設計では、同町が整備する枝線などの面整備として、延長16・2`に対する概略を取りまとめる。緊急輸送路に指定している国道257号に口径250_管を埋設するほか、町道などに口径150_管を敷設する計画で、管種や施工計画などを検討、設計に反映していく。
同町では今後、17年度に管渠詳細設計を行い、18年度に面整備に着手する方針。現時点では21年4月の一部供用開始、24年4月の全体供用開始を目指す。
同事業では、町が枝線管渠延長16・2`の敷設と処理場建設地の造成工事を行う一方、県が処理場建設と幹線管渠延長約2`の整備を担当する。県は現在、処理場基本設計や幹線管渠設計を進めており、17年度の詳細設計を経て、18年度に処理場建設に着手する予定。建設地は上原荒尾線沿いの田口字折地地内で、敷地面積約1万平方b。
事業計画によると、田口地区の計画区域面積は約81・5f。計画人口は1000人で、計画戸数は435戸。計画汚水量は1日当たり平均で545立方b、最大で690立方b。概算総事業費は約28億円を見込む。
計画策定業務は中日本建設コンサルタント豊橋事務所が担当した。
提供:
建通新聞社