愛知県知立建設事務所は、逢妻川の河川敷に緊急防災対策工事として「逢妻川洪水調節池」の整備を進めている。2016年度は、河川敷内を通過する用水路の付け替え工事を9〜10月に総合評価方式の一般競争入札で発注する。
計画では、河川敷内を流れる用水路「堰の川」を移設する。用水路は延長421bのコンクリート3面張り開渠水路。これに対して鋼矢板工法を採用し、2カ年で片岸ずつ整備する予定だ。現在、付け替え方法や規模など最終的な調整を進めている。
設計は梶川土木コンサルタント(刈谷市)が担当した。
同調節池は、上池・下池で貯留容量25万5200立方b。逢妻川の増水時に流量を調節することを目的に整備するもので、左岸に隣接する河川敷広場を併用する。15年度までに越流堤や仕切堤を整備しており、16〜17年度で水路移設工事、18〜19年度に宅盤整備工事、20年度に堤体整備工事を行う計画。21年度の完成を目指す。
現在、同河川敷ではソフトボールやサッカー場など運動広場として活用している。継続して利用できるように刈谷市が県の整備に合わせて、16年度に河川敷内に多目的広場を仮整備する。
所在地は刈谷市逢妻町地内。
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建通新聞社