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北陸工業新聞社
2016/07/29

【新潟】4カ所選定、12月議会で報告/燕市新浄水場建設候補地/急速か膜ろ過を検討

 燕市は、策定を進める「水道事業基本計画」に盛り込む新浄水場の建設地について、信濃川沿線の4カ所を候補地として選定。施設能力や概算事業費、PFIなど民間活力の導入可否なども含め、12月議会で報告する考えだ。
 道金浄水場(中ノ口川、H24最大給水量2万4813立方メートル/日)、吉田浄水場(西川、同1万4509立方メートル/日)、分水浄水場(西川、同6465立方メートル/日)の3浄水場ともに耐震基準を満たしていなく、老朽化が著しいことに加え、3浄水場いずれも水質悪化傾向など施設の立地環境の影響による安定稼働が難しい状況にあるため、信濃川沿線に新たな浄水場を整備するとともに、3浄水場への配水管を布設するもの。
 当初の計画では総事業費に177億円、運営経費に年間3・5億円と推測しており、このうち新浄水場建設土木工事に68億800万円(21−23年度)、同機械電気設備に50億3500万円(24−26年度)、配水管布設に41億8100万円(24−26年度)を見込む。また、別途、老朽管更新として114億5000万円(33年度まで)、既存施設更新として21億3000万円(33年度まで)を想定している。
 現在、NJSで水道事業基本計画策定業務(履行期間=17年1月29日)が進められており、ろ過方式について、従来の「緩速ろ過」は採用せず、「急速ろ過」または「膜ろ過」の2方式に絞って検討している。今後、建設候補地の地権者らに説明を行い建設地を決定するとともに、新浄水場から既設浄水場への配水計画を策定し、詳細な事業費を算定。また、併せてPFIなど民間活力の導入可能性調査も実施し、12月議会で水道事業の基本計画案を報告する構えだ。

hokuriku