道路管理者で構成する石川県道路メンテナンス会議(会長・富山英範北陸地方整備局金沢河川国道事務所長)の16年度第1回会議が28日、同局金沢河川国道事務所で開かれ、参加者は他の道路管理者が取り組んでいる点検、補修に関する好事例を学ぶなどしてスキルアップを図った。
会議には金沢河川国道事務所、石川県、中日本高速道路金沢支社、県内19市町、いしかわまちづくり技術センターの担当者が出席。メンテナンスの好事例では▽塩害環境下にある鋼橋の桁を高圧洗浄することで安価な予防保全対策となる▽トンネルにクラックセンサを設置することで専門的知識がなくてもひび割れ幅の拡大を目視で確認できる▽標識などの柱の地際部の腐食状況を非破壊で推定することで舗装を剥がさなくて済む―などが紹介され、参加者間で情報共有を図った。
このほか、事務局からは15年度(16年6月時点)のおける点検進ちょく状況として、橋梁約27%、トンネル約11%、道路附属物など約50%に達したこと、管理者別では国土交通省約28%、高速道路会社約27%、地方公共団体約27%であること、このうち橋梁の点検実施率(最優先で点検すべき橋梁)は緊急輸送道路を跨ぐ橋梁(管理施設数145橋)約29%、跨線橋(同71橋)約14%、緊急輸送道路を構成する橋梁(同2252橋)約39%であること、橋梁点検速報として緊急措置段階の橋梁が4橋(市町管理者橋)あり、いずれも通行規制などの措置を講じたことなどが報告された。