市川市は27日、(仮称)新第1庁舎新築工事の一般競争入札を建築、電気設備、空気調和設備、給排水衛生設備の4件に分けて公告した。いずれも2社または3社の共同企業体(JV)による共同施工方式とし、8月19日(正午)まで入札参加申請を受け付ける。入札期間は9月12日から15日まで、開札は同16日。(仮称)新第1庁舎整備事業で同市は、本年度当初予算で総額172億5730万円の継続費を設定しているが、各予定価格は事後公表。
新築工事(建築工事)のJV構成員は、いずれも同市の建築一式工事の格付等級がAランクの者とする。そのうち代表構成員は、過去15年間に公共工事における免震構造の建築物の新築、改築、増築工事を単独企業またはJV代表構成員として受注し、完成した実績を有すること。過去15年間に「鉄道近接工事」に該当し、延べ床面積1万u以上かつ地下1階以上の公共新築工事を単独企業またはJV代表構成員として受注し、完成した実績を有すること。また、代表構成員以外の構成員のうち1構成員以上は、市内に本店を有する者。
電気設備工事のJV構成員は、いずれも同市の電気設備工事の格付等級がAランクの者とする。そのうち代表構成員は、過去15年間に延べ床面積1万u以上の庁舎等新築電気設備工事を単独企業またはJV代表構成員として受注し、完成した実績を有する者。代表構成員以外の構成員のうち1構成員以上は、市内に本店を有する事業者または準市内業者。
空気調和設備のJV構成員は、いずれも同市の管工事の格付等級がAランクの
者とする。そのうち代表構成員は、過去15年間に延べ床面積1万u以上の庁舎等新築空気調和設備工事を単独企業またはJV代表構成員として受注し、完成した実績を有する者。代表構成員以外の構成員のうち1構成員以上は、市内に本店を有する者。
給排水衛生設備工事のJV構成員は、いずれも同市の管工事の格付等級がAランクの者とする。そのうち代表構成員は、過去15年間に延べ床面積1万u以上の庁舎等新築給排水衛生設備工事を単独企業またはJV代表構成員として受注し、完成した実績を有する者。代表構成員以外の構成員のうち1構成員以上は、市内に本店を有する者。
(仮称)新第1庁舎の建設場所は、八幡1−1−1(敷地面積7559・66u)で、現本庁舎を解体撤去して建設する。現本庁舎は、1959年6月築の第1庁舎、71年7月築の第2庁舎、79年5月築の第3庁舎で構成。規模(2013年3月末時点)は、第1庁舎がRC一部S造地上6階建て、延べ6329・26u、第2庁舎がRC造地下1階地上6階建て、延べ4623・33u、第3庁舎がRC造地下1階地上6階建て、延べ7109・99uの合わせて延べ1万8062・58u。
これに対して(仮称)新第1庁舎は、S造(免震構造)地下1階地上7階(ほかに塔屋)建て、建築面積5682・54u、延べ3万656・03u、最高高さ33・50m。地下1階に駐車場、地上1〜5階に執務室、地上6階に議場及び議員控室、地上7階に議場及び機械室・電気室を配置する。
新築工事(建築工事)には特殊設備工事(議場家具一式、受付システム)、昇降機設備工事、解体工事(本庁舎、千葉コピービル、市政情報センター)が含まれる。このうち昇降機設備工事は、乗用エレベーター(15人乗り、停止階6か所)2基、同(15人乗り、停止階8か所)2基、人荷共用エレベーター(30人乗り、停止階9か所)1基、エスカレーター(公称幅600mm、設置階1〜2階)2基を設置する。
電気設備工事では、同受変電設備(受電電圧6・6kv2回線、設置容量合計3600kvA)、非常用発電設備(出力電圧6・6kv、定格出力1250kvA)、電力貯蔵設備(直流電源装置計550Ah、無停電電源装置200kvA)、電灯設備、雷保護設備、電気時計設備、拡声設備、火災報知設備、監視カメラ設備、動力設備、構内情報通信網設備、誘導支援設備、テレビ共同受信設備、映像・音響設備、太陽光発電設備他を整備する。
同空気調和設備工事では、空調設備(GHP、EHP)、換気設備、自動制御設備、ガス設備他を整備するほか、同給排水衛生設備工事では衛生器具設備、給水設備、排水設備、給湯設備、消火設備、さく井設備他を整備する。
落札者決定後、12月議会で契約の承認を受け、来年6月から工事に入る。完成は20年3月を予定。設計は、着工済みの(仮称)新第2庁舎とともに山下設計が担当。