日本工業経済新聞社(山梨)
2016/07/27
【山梨】リニア環境未来都市検討委員会が提言案
リニア中央新幹線の新駅周辺などの整備方針を協議する県の「リニア環境未来都市検討委員会」の第5回会合が26日に甲府市内で開かれ、提言案などについて意見を交わした。提言案には、魅力的な観光交流施設の整備、宿泊施設の整備、次世代エネルギーシステムの導入、リニア駅と甲府駅とを結ぶ交通システムの整備などを盛り込んでいる。
検討委員会では提言をまとめ、来月に県へ提出する予定。提言を受けて県では、整備方針を本年度内に策定する。
提言案は、定住、産業、エネルギー、景観、観光・交流、土地利用、交通アクセスについて作成。
定住に関しては、住環境の整備、子育て支援の充実と情報発信、リニア通勤への支援を提言。
産業では、健康長寿関連など複数の分野の産業集積を促進するシナリオを作成し、集積分野を選択することや起業(創業)支援を提言。
エネルギーについては、次世代エネルギーシステムの導入、次世代自動車の普及など。
景観では、盆地の山並みを生かした景観、緑やフルーツ、フラワーを生かした景観が重要と指摘。
観光・交流では、防災にも配慮しながら山梨らしい外観や魅力的な観光交流施設の整備、駅近郊へのホテルなどの宿泊施設の誘致が望ましいとした。
土地利用については、土地利用のコントロールや都市的土地利用が重要とした。
交通アクセスについては、駅アクセス道路の整備、リニア駅のターミナル的機能の確保、リニア駅と甲府駅とを結ぶ交通システムの整備などを盛り込んでいる。