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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/07/25

【山梨】仮設校舎を先行整備して屋体や校舎 中央市の田富北小移転

 中央市は21日、リニア中央新幹線の計画ルートにより移転する田富北小学校に関して、通学区の住民への説明会を開催した。市教育委員会はここまでの経緯や想定する計画案を説明。保護者同様に現敷地南側への移転への反対の意見はなく、来年度に見込む仮設校舎設計へと歩を進めた。
 市教育委員会は、田富ふるさと公園を候補地に絞り込んだこれまでの検討結果を説明するとともに、想定する新校舎やグラウンドなどの配置、スケジュールを示した。これによると、公園自由広場に建てる仮設校舎の実施設計に来年度から入り、小学校体育館およびプール、新校舎の順に整備を進めていくとしている。体育館・プールは2020年度、新校舎は22年度の完成を目指す。
 3階建ての新校舎2棟は延べ約4800u、体育館はアリーナ面積で約920u規模が現状では考えられており、新校舎は市民体育館とプールの場所を用地とし、学校体育館と25m×6コースのプールは現小学校校庭へ配置する青写真を描いている。
 参加者からは、仮設校舎の防災面や移転となる市民体育館とプール、費用などに関する質問をはじめ、学童保育整備への要望などが出された。
 このうち仮設校舎については「ハザードマップを参考にして安全が確保できる基礎の高さを考える」とし、県内では北杜市が庁舎として使用している実績を紹介。市民体育館などの移転先は県との協議を行っている段階で、費用面では「現状面積に対してはJRの補償があるが、不足分は市が負担」、学童保育に関しては「今後の庁内での検討課題」と答えた。
【写真:参加者からは仮設校舎の安全性などの質問が出された】
【表:想定する移転計画スケジュール】