日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/07/25
【埼玉】埼玉大学で岩ア副知事が講義
埼玉大学は22日、岩ア康夫副知事(埼玉大学レジリエント社会研究センター客員教授)を講師に招き、総合研究棟で、埼玉から日本を変える〜次世代を担う君に、今伝えたいこと〜をテーマに建設工学概論の講義を行った。超高齢社会は、適切な誘導による柔軟性・拡張性あるまちづくりが必要と話した。
さまざまな規模の都市やまちが点在し、都市の利便性と田園のゆとりが共存している県を日本の縮図と捉え「県で成功した政策モデルはほかの多くの地域でも役立つといえる」と述べた。
人口急増下におけるこれまでのまちづくりでは、国が土地利用や公共施設の規模・配置などの基準を定め、全国の地方自治体が同様のまちづくりを進めてきたとした。
一方で、今後の超高齢社会においては「コンパクトシティとネットワークがキーワード。バスをはじめとする公共交通の活用を含めた、歩いて暮らせるまちづくりが重要になる」と展望。
さらに「今後は、適切な誘導を主眼としたまちづくりを進める。地域の持つ歴史・文化を活かす柔軟性・拡張性が必要」との考えを示した。