金沢市は、金沢にふさわしいコンベンション施設の方向性について考える「コンベンション施設立地検討懇話会」を近く設置し、本格的な議論を開始する方針だ。
金沢では、北陸新幹線の開業で首都圏からのアクセスが容易になり、国内外からの大規模なコンベンションやイベントの開催が期待。しかし一方で、「施設が不足しているのでは」とした声も聞かれ、国際会議などへの対応も含め、市が持つ豊富な観光資源を活かした魅力あるコンベンションが開催できるよう、既存施設の強化と新たな施設の両面から、その方向性などについて検討する。
懇話会は経済界の代表や学識経験者ら8氏で構成する。計3回程度の会合を開き、今年度内に報告書をとりまとめる。
市内のコンベンション施設は、金沢駅周辺に県立音楽堂や市アートホールをはじめ、周辺の大型ホテル、まちなかの香林坊・本多町周辺には市文化ホールや金沢歌劇座のほか、しいのき迎賓館などが立地する。
このうち、市文化ホールは大会議室に同時通訳ブースを備え、国際会議に対応した施設となっており、これまでも様々な大規模会議で利用されてきている。市はさらにコンベンション施設としての機能強化を図ろうと、リニューアル計画を進めている。