京都市は、らくなん進都における事業用地の供給促進に向け調査を行う。
らくなん進都は、油小路通沿道を中心とした、概ね北は十条通、南は宇治川、東は東高瀬川、西は国道1号に囲まれた面積約607fの地区。
市はらくなん進都について、まちづくりの将来像を「新しい京都を発信するものづくり拠点」とし、これからの京都の都市活力を支える産業振興拠点となることを目指して、ものづくり企業の積極的な誘致に取り組んでいるが、小規模分散した所有実態や生産緑地など企業立地に見合う規模の土地の確保が難しいという課題を抱えている。また活用可能な市有地が少なく、事業用地の供給が土地所有者の意向に大きく委ねられている状況。
こうした状況を受け、市は、らくなん進都における現在の大規模な土地(1000u以上)や空き地など未利用地の状況、隣接地と合わせた活用の可能性を探る視点を加え、隣接する小規模な土地の状況などを把握し、地区内の大規模な低未利用地の状況を整理した図面を作成する。
これに加え、大規模な低未利用地の所有者に対して、土地活用の意向アンケート調査を実施し、土地所有者への働きかけを行い、事業用地の供給を促進する考え。
都市計画局は20日、「らくなん進都における土地利用促進に向けた調査業務委託」について公募型プロポーザルで公告した。
主な参加資格は▽京都市の指名競争入札有資格者名簿に登録▽当該業務と同種又は類似の業務の受託実績がある。ただしプロポ公告の日前10年以内に業務を完了したものに限る等。
業務内容は、@調査対象土地の抽出(ア・住宅地図等による調査対象土地の抽出(抽出する土地の面積は概ね800u以上とし、隣接する複数の土地が一団で800u以上になる土地についても対象とする)、イ・現地調査)A登記情報等の整理(ア・申請地番一覧表作成、イ・登記情報等データベース作成)B基礎図面の作成(ア・調査対象土地の図郭データ作成、イ・登記情報データと図郭データの結合、ウ・索引図作成、図面まとめ)C土地所有者に対するアンケート調査(地積1000u以上の低未利用地(駐車場、農地、資材置き場等)の土地所有者に対してアンケート調査を実施し、今後の土地活用の意向を確認)。
委託期間は29年3月31日まで。
業務委託概算予定価格は300万円(税込)。
担当は京都市都市計画局まち再生・創造推進室(рO75−222−3503)。