京都市は19日、京都市内の渋滞緩和や京都高速道路の更なる利便性向上を図るため、新たなバイパストンネル(十条油小路〜堀川五条)整備を直轄国道で行うよう求める要望書を国に提出した。
石井啓一国土交通大臣らに対し、門川大作市長の要望書を宮川邦博建設局長が持参し、要望を訴えた。
要望によると、堀川通(国道1号・京都駅付近)は、道路車線が6車線から4車線に絞られボトルネックの状態となっていることから、慢性的な交通渋滞が発生しているとともに、並行する他の南北幹線道路への交通負荷の要因となっていると指摘。国道1号に新たなバイパストンネル(十条油小路〜堀川五条)を整備して交通容量を拡大することで、交通渋滞が生じにくい、円滑な交通とするよう要望した。
このほか、京都高速道路と名神高速道路との接続(京都方面と大阪方面との接続)について、有料道路事業者で新設整備を行うよう要望。この接続で京都都市圏から大阪国際空港へのアクセス性が増し、利便性が向上することとなり、京都高速道路(油小路線)の利用者の増加が期待でき、国道1号、国道171号等の一般道路の混雑緩和が図られるとした。
また京都高速道路を西日本高速道路(NEXCO西日本)に移管し、第二京阪道路と一体的に管理し、29年4月実施予定の京阪神圏シームレス化にあわせた対距離料金制度にするよう要望。特に京都高速道路新十条通について、交通渋滞が生じている国道1号等の利用者に、これまで以上に積極的に活用されるよう、できるだけ使いやすい料金とするよう求めた。
京都府も同日に同主旨の要望書を提出した。