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西日本建設新聞社
2016/07/19

【熊本】桜樹会・古川で基本構想 県教育庁の県南支援校新設

 熊本県教育庁は、県南地域で知的障がいのある生徒の進学ニーズに対応するため、県南高等支援学校(仮称)を新設する。八代市鏡町の旧氷川高校施設を活用して整備する方針で、基本構想策定業務を桜樹会・古川建築事務所に委託した。今年度内をめどに新設校の位置付けや施設整備の方向性を取りまとめる。
 県立特別支援学校の整備をめぐっては、定員超過や教室不足、狭あい化などの問題を解消するため、平成26年度に学識者らで構成する整備計画検討委員会で協議。熊本市内2カ所、県南1カ所、県北2カ所の計5カ所の設置が必要とする方針が示されていた。
 県南高等支援学校は、33年度の開校を目指し、旧氷川高校跡地に整備する計画。規模は、専門学科が1学年4〜5学級、普通科一般学級が1学年2〜3学級・最大8学級で、生徒数144〜192人を想定している。教室数は普通教室約24室、特別教室約24室、管理諸室約20室で、遠隔地からの希望生徒に応えるため定員30人程度の寄宿舎もつくる。
 整備にあたっては、既存の普通教室棟(西棟1265平方b、東棟985平方b)、特別教室棟(2387平方b)、管理棟(811平方b)、体育館(1246平方b)、セミナーハウス(631平方b)などを有効活用し、エレベーター設置、外部改修(外壁・屋上防水)、内部改修(天井・床等)で対応(一部増改築含む)する方針。
 今回着手した基本構想では、建築計画として敷地計画や配置計画、スケジュール、概算工事費などを示す。同施設が現在松橋支援学校高等部氷川分教室として使用されていることから、在籍生徒の教育継続への配慮も指示している。基本構想をもとに、29年度基本・実施設計に入る見通し。

提供:西日本建設新聞社