愛知県新城設楽建設事務所は、過疎地域代行下水道事業で進める特定環境保全公共下水道の田口処理区について、田口汚水幹線など3幹線の敷設を計画しており測量設計に着手した。中日本建設コンサルタント(名古屋市中区)に1630万円で業務を委託した。内容をまとめ、早ければ2017年度に一部管渠築造工事に着手する。
対象の3幹線は、処理場に接続する田口汚水幹線のほか、同幹線から枝分かれする田口第1汚水幹線および田口第2汚水幹線。今回の委託業務では3幹線に対する基本設計のほか、一部先行着手する箇所の実施設計を行う見込み。
幹線の合計延長は約2`。田口汚水幹線は口径250_程度、他の2幹線は口径150〜200_を予定しており、塩化ビニール管を中心に管種を検討、選定する。また、幹線は道路下に敷設する予定で、過年度に実施した地質調査の結果を踏まえて位置や工法などを検討する。
同事業は、設楽町が新たな公共下水道事業として田口地区に計画しているもので、計画面積は81・5f。計画人口は1000人で、計画戸数は435戸。計画汚水量は1日平均545d、最大690dを見込む。事業担当として、愛知県が処理場建設と幹線管渠築造を代行、設楽町が面整備として枝線管渠延長約18`を敷設する。
同事務所では、早ければ17年度に田口汚水幹線で一部工事を先行着手するほか、18年度から処理場建設を進める方針。21年4月の一部供用、24年4月の全面供用開始を目指す。
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建通新聞社