日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/07/19
【埼玉】さいたま建物診断協会が市に講師派遣
さいたま建物診断協会(川崎治会長)は13日、さいたま市の建築系技術職員・専門研修に講師を派遣し、赤外線調査システムによる建物診断に関する講義を見沼区堀崎町の市職員研修センターで行った。公共施設の老朽化で長寿命化計画に基づき、今ある施設を有効に活用することが求められているが、ノウハウ不足などの理由から専門知識を持った協会員が協力し、最新の技術情報を指導した。
研修の実施にあたり冒頭、川崎会長があいさつ。「設立してまだ3年あまりの協会でありますが、新しい技術を持って少しでも皆さまのお役に立てるよう、今後とも協力して良い技術の提供に向け、さらに頑張っていく所存です」と協会の役割として社会的な貢献に努める方針を述べた。
当日は市職員30人を対象に、まず実演で赤外線カメラや、ひび割れ計測システムKUMONOSを使い、実際にのぞいてもらいながら機能を説明した。
座学では新技術に関する講習として、新井健次代表幹事が赤外線調査システムを紹介。定期調査業務の仕様書に沿い、調査機器・撮影の精度、現地測定時の注意点やテクニックなどについて細かに解説した。
その後、川崎会長がひび割れ計測システムについて概略を説明。引き続き協会技術者がKUMONOSの特徴、使用メリットを説明。安全性、スピード、費用効果など優れた機能が紹介された。