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建通新聞社四国
2016/07/15

【愛媛】基本計画を年内策定 新居浜病院の整備

老朽化が進む新居浜病院の整備に向け整備基本計画策定作業が動き出す。7人から成る策定委員会を設置し、第1回委員会を8月9日に開き、整備方針やスケジュールなどを盛り込んだ整備基本計画を年内に策定する方針。委員会は県や新居浜市、愛媛大学、新居浜医師会など7人で構成。年内に3回の委員会を開き、整備基本計画策定、早ければ2017年度にも基本設計に着手されるもよう。
 委員は俊野健治愛媛県公営企業局管理者、三浦裕正愛媛大学附属病院長、岡部嘉幸新居浜市福祉部長、酒井堅県立新居浜病院長、武方誠二愛媛県西条保健所長、中山恵二新居浜市医師会長、西村誠明県立中央病院長の7人。委員会は非公表で行われる。
 策定される整備基本計画では、建て替えまたは大規模改修、PFI導入の可能性などの手法の他、近隣病院との地域医療連携による役割分担、公立病院の果たすべき機能見直しなどが検討される。大規模改修の可能性も検討されることとなるが、病院機能を維持しながらの整備となるため、建て替えの可能性が大きい。
 県立病院は、建て替えが14年度に完了した中央病院(松山市)、1992年度に開院し比較的新しい南宇和病院、築後30年〜40年経過している今治病院と新居浜病院の4病院が運営されている。
 特に新居浜病院については老朽化が著しいため、建て替えなど早期の対策が求められている。同病院は、中央病院(松山市)に次ぐ規模の病院となっており、災害拠点病院であるほか、東予地方(県東部)全域をエリアとする東予救命救急センターを併設し、新居浜保健サービスステーション(旧新居浜保健所)も同敷地内にある。
 既存施設規模は本館が鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ1万1209平方b、75年完成。別館が同造2階建て延べ3701平方b、83年完成。救命救急センターが同造3階建て延べ5603平方b、92年完成。
 本館は97年に耐震改修し耐震性は確保されている。
 現在の病床数は313床。内訳は一般病床が290床、結核病床が21床、感染症病床が2床。
 新居浜病院に先立ち建て替えられた中央病院の施設建設スケジュールは、03年度に基本構想、04年度に基本計画、05年度にPFIの導入可能性調査、同年度に決定、06年度に整備検討委員会設置、07年9月に入札公告、08年8月に落札者決定し、14年12月にグランドオープンした。

提供:建通新聞社