日本工業経済新聞社(群馬)
2016/07/15
【群馬】県館林土木2016年度事業概要
県館林土木事務所(海老沼行雄所長)は、2016年度事業概要を明らかにした。当初事業費は交付金事業37億円、単独事業10億円の計約47億円を確保。主要事業である国道122号館林明和バイパスや国道354号板倉北川辺バイパスで本年度も多数の工事発注を行う。また、国道122号館林バイパスや県道山王赤生田線楠工区(バイパス整備)、都市計画道路中央通り線といった事業も調査や用地交渉などを進めていく。
国道122号館林明和バイパスでは来年度完成を目指し、南の明和町側から工事を北上して行っているところ。本年度は床版工事が進んでいる近藤川橋梁と谷田川橋梁の橋面工事を予定。そのほかにも年間を通じ多くの工事が発注予定だ。調整に時間がかかり公表された発注見通しよりも若干遅れていたものの、これからほぼ予定通りに入札が行われるもよう。
板倉町で工事が進んでいる国道354号板倉北川辺バイパスも来年度開通に向け、本年度も多くの工事を行う。軟弱地盤対策として地盤改良工事を優先的に発注しており、昨年度末の入札から現在公告中の案件まで施工が急がれている。昨年度発注され桁製作中の谷田川橋梁は本年度に架設予定。道路部の路盤工も進めていく。
国道354号では、館林市小桑原町―緑町にまたがる跨線橋の東西で右折レーンを設置する。また、大泉町での県道綿貫篠塚線(旧・国道354号)では、昨年度から引き続き路面環境を改善するため排水性舗装の整備工事に取り組む。千代田町新福寺などでの県道古戸館林線の舗装補修(再生路盤)も18年度完了へ向け、工事を実施する。
館林市楠町での県道山王赤生田線楠工区は、館林市が新設中の市道3363号線とつながり、国道354号までL450mのバイパス道路を設置するもの。本年度は用地補償を進め、着工へ準備する。同市での国道122号成島工区は車道と歩道で現道拡幅を実施中。来年度完成に向け、施工と用地買収を行う。
河川事業では、大泉町の富士重工業大泉工場の北側で進む北門橋整備で上部工を発注。L16m、W22mの鋼合成床版橋という型式。さらに同工場の正門橋下部工にも着手する。新しい正門橋は既存橋と位置が異なるため既存橋は工事中も残され、今後については同社を交え検討する。
邑楽町中野の多々良川では、昨年度に下部工を整備した丑沼橋の上部工を秋口に発注する。諸元はL15m、W10・5mのPC単純床版橋。明和町大輪で進む新堀川導水路の改修事業では、昨年度に引き続き渇水期の施工を目指し、護岸工の入札を行う。
都市計画事業では、館林市岡野町での西部1号線の工事を実施中。本年度もすでに工事を発注し鉄道交差部のアンダーパスを整備し、年度内の完了を図る。同市本町2丁目での中央通り線は本年度新規の事業。県道前橋館林線の本町1丁目交差点(郵便局前)―館林駅入口交差点間のL780mで現道W17mをW20mへ広げ、車道と歩道を整備するほか電線共同溝も設置する計画。本年度は測量と設計を進める。