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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/07/13

【群馬】県伊勢崎土木が男井戸川の改修で本年度は2件発注

県伊勢崎土木事務所は、伊勢崎市下植木町などを流れる男井戸川で進めている改修事業で、本年度は3件の工事発注を計画している。人道橋の架設で1件、護岸工で1件、既設水路の付け替えで1件という内訳。工事はいずれも秋ごろの発注を予定している。発注方法についてはこれから検討する。新たに、中流工区での工事も計画しており、本年度は用地買収に向けた測量を委託した。
男井戸川の河川改修事業は、粕川と男井戸川の合流地点を起点に上流、中流、下流−の3工区に分けて推進。現在は、下流工区L約600mで工事が進められている。
人道橋を架設するのは、粕川と男井戸川の合流部付近。粕川の堤防沿いにある歩道から男井戸川を超える橋梁となる。規模はL12m、W2・15m。構造は、逆T式橋台の鋼単純非合成H桁橋。
護岸工は、粕川と男井戸川の取り付け部分A600uが対象。ブロック積み護岸を行う。
既設水路の付け替えは、男井戸川の右岸側に接続する水路が対象。L70m区間で工事を実施する。
下流工区は途中、県道足利伊勢崎線と交差する。この3工事で、足利伊勢崎線から下流の工事は完了となる見通し。下流工区では、これ以降L400mで護岸工が残っている。
本年度は、中流工区でも着工に向けた準備が進められている。中流工区は、下流工区から上流に向かい植蓮中学校付近までのL約600mが対象。本年度は、L150m区間の用地測量を技研コンサル(前橋市)に委託。用地買収に向けた資料作成を行っている。
中流工区のL150m区間では、現状の河川断面W1mからW約10mへ開渠で拡幅する。そこから上流L450mについては、現状、男井戸川と並行して走っている伊勢崎市道や県道下へ、暗渠を敷設することで対応する。
男井戸川の河川改修事業は、伊勢崎市豊城町に整備した調整池から粕川に合流するまでのL1890m。断面を現況のW約2mからW約10mに拡幅するほか、線形も改善する。2014年度から下流工区に着手している。
男井戸川は、過去に農業用水路として利用されており、河川断面が部分的に1m×1mと小さく浸水被害が頻発している。周囲は密集した市街地で、河川断面を広げることで浸水被害を軽減させるため事業が進められている。