北海道建設新聞社
2016/07/13
【北海道】芽室町議会の特別委が役場庁舎建て替えの予定地めぐり協議
芽室町議会役場庁舎建設調査特別委員会は11日、会合を開き、役場庁舎建て替えの建設予定地について協議した。予定地は現在地を含む4カ所。それぞれの課題や利点について町企画財政課から報告を受け、質疑応答した。
町は、年内に基本計画を策定し、早ければ2017年度に基本設計に着手し、18年度後半に着工する計画。規模は延べ5000m²、総事業費23億7200万円を想定している。
建設地予定地は、現在地(A地区、東2条2丁目)、芽室消防署南側(B地区、東2条3丁目)、中央公民館北側(C地区、東3条4丁目)、公立芽室病院北側(D地区、東4条4丁目)を軸に検討。庁内の検討委員会では各地区の平常時と災害時の課題や利点などを整理してまとめ、議会調査特別委員会に示した。
有力視されている現在地のA地区は、JR芽室駅や商業施設に近いといった利点があるものの、敷地面積が狭いといった課題もある。B地区は中央公民館と消防署の駐車場に建てるため、駐車場が不足する。C、D地区は駅や中心市街地から離れるため、中心部のにぎわいが薄れる懸念が出る。またA地区以外に移転した場合、庁舎跡地の土地利用を考える必要がある。
町側は「利便性を重視し、手続きが簡単にできるワンストップ化を目指したい」と説明した。
議員からは「この建て替え計画を機会に新たな人の流れを生む発想が必要なのでは」といった意見が出た。
町は、28―30日と8月10―30日に開かれる町民との意見交換会で候補予定地案を示す考え。
議会調査特別委員会は21日、5月にオープンした幕別町の新庁舎を見学。議会として建設予定地についての議論を深めていく。