日本工業経済新聞社(群馬)
2016/07/12
【群馬】片品村役場周辺に交流施設を新設
片品村は本年度、交流拠点施設を建設する。農産物の直売場や公衆トイレ、休憩スペース、レストランなどを整備する。現在、実施設計を行っており、9月までに工事発注を行う見通し。設備工事を含め一括で発注する方針。2018年夏のオープンを予定している。道の駅の登録も目指しており、観光や防災の核施設として期待される。
村待望の新施設がいよいよ着工を迎える。建設地は同村鎌田地内の国道120号沿い。役場の一部と、隣接する「花の谷公園」の敷地を使い整備する。周辺に学校や商店などが立ち並ぶ場所で、多くの地域住民の集う憩いの場になりそうだ。
施設内はトイレとレストラン、直売所の3棟で構成。W造(一部RC造)平屋建てで、延床面積は約1100u。農作物直売所(200u)やレストラン(70席)、体験交流施設(130u)のほか、24時間利用可能なトイレを備える予定。各棟を行き来できるようつなげる。
屋外には広場をつくり足湯やベンチを設置。また、尾瀬の郷を望む展望スペースも整備する。露店での販売が可能なイベントスペースや、子ども用の「あそび広場」も用意する。
駐車場は普通車67台、屋根付きの身障者用3台、大型車4台分を確保している。トイレは観光客や高齢者が使いやすいよう駐車場近くに配置する。男子トイレに小6器・大5器、女子トイレには8器を設置予定。男女共に子ども用トイレとスキー客の利用を見込み着替えスペースも設ける。
実施設計は石井設計(前橋市)が手掛けた。村は6月の補正予算に今回の事業として2億3850万4000円を計上している。
9月までに工事発注、着工する予定で入札の方法は検討中。17年度中に完成する予定だが、直売所に地元の夏野菜を並べたいため、その収穫を待って18年夏にオープンする。
村はこの施設を道の駅として登録し、地域振興の起爆剤にしたい考え。観光の情報発信拠点として交流人口の増加や雇用の創出を見込んでいる。