建設新聞社
2016/07/12
【東北・福島】福島復興風力とエコパワー合わせ風車130基、出力300MW/阿武隈地域風力発電の仮事業者
福島県企画調整部は、公募手続きを進めていた阿武隈地域で風力発電を行う仮事業者に、福島復興風力とエコパワーを選定した。
県では、再エネ推進ビジョンの主要施策である浜通り地方への陸上風力発電導入について、環境調査や送電計画作成など、具体的な計画立案に時間をかけて取り組むことで優良事例の実現を目指している。このため、初めに仮事業者を選定し、提案の計画熟度が高まった段階(2016年度末ごろ)で、あらためて本事業者を選定する。
仮事業者となった福島復興風力(東京都港区赤坂2の9の3)は、ジャパンウィンドエンジニアリング(東京都港区赤坂2の9の3 三保谷明代表取締役)、レノバ(東京都千代田区大手町1の7の2 木南陽介代表取締役社長)などが出資するSPC(特別目的会社)。発電計画は、葛尾村から川内村にかけての尾根上に出力2500`hの風車80基(想定出力20万`h)を設置するもの。
一方、エコパワー(東京都品川区大崎1の6の1 荻原宏彦代表取締役社長)は、根本通商、マルトグループホールディングス、東北自然エネルギー、丸紅との共同事業により、いわき市、楢葉町、広野町の境界付近の尾根上に2000`hの風車50基(想定出力を10万`h)を設置する。
なお、今回の募集対象となったエリアは、中通りと浜通りを東西に二分する阿武隈高地東側の丘陵地帯を事業想定区域とした「福島阿武隈風力発電構想」(仮称)に基づいており、同構想に係る環境配慮書は、福島県、ジャパンウィンドエンジニアリング、ユーラスエナジーホールディングス、エコ・パワーで構成するコンソーシアムと東洋設計(金沢市)が作成している。
提供:建設新聞社