中九州高規格道路荻地域促進期成会は8日、竹田市荻町の荻福祉健康エリアで、中九州横断道路竹田〜荻間(竹田道路、L=約15`)の建設を目指し、荻地域促進総決起大会を開いた。工藤厚憲期成会長(九州アルプス商工会理事)が森昌文国交省技監に、@「調査区間竹田〜荻間」の早期事業化A「荻インターチェンジ」の早期事業化―の要望書を手渡した。
期成会や県選出国会議員、竹林秀基九州地整道路調査官、久田成昭大分、白田雅彦佐伯両河川国道事務所長、県、竹田市、建設業者などの約500人が出席。
工藤会長が「中九州道は、大分市〜熊本市を結ぶ約120`。27年春に大野〜朝地インター(IC)間が開通し、朝地〜竹田間も30年度開通が予定されている。荻地域では、19年2月に総決起大会を開き、荻ICの早期事業化を国に訴えてきた。この地域は、今や県内トップの農業所得を誇る食糧供給基地。また熊本地震では、荻地域が被災地への経由地として大きく機能し、ボランティアの後方支援基地としての役割も担った。豊肥地域や大分熊本間の物流、国道57号が被災した場合の代替道路としての重要性を国に訴えていきたい」とあいさつし、大会宣言を採択。工藤会長が森技監に要望書を手渡した。
森技監は、「竹田市から阿蘇市一の宮の滝室坂に至る間は、現在、調査中。滝室坂〜阿蘇大津間は事業化したが、今は休止中。現在進めている竹田荻間の調査を、本格化させるためにも地域の理解と支援、協力をお願いしたい」と述べた。
期成会特別顧問の衛藤征士郎代議士は「農産物の集積基地である荻地域へのIC設置は、中九州道の中で、最も大事なIC。朝地竹田間の開通後の、31年度から竹田荻間の工事着工を目指すためにも、地元の協力が必要。一致結束して全力で実現を」とエールを送った。
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大分建設新聞社