上越地域消防事務組合は、「消防施設整備計画(案)」をまとめた。16年度から10年間に70億円余りを投じ、消防本部と上越北消防署の統合施設新築や、頸北署の移転新築などを進める方針だ。
管内施設の中長期的な指針を定めるもので、計画期間は34(平成46)年までの19年間。主な計画では、16年度から4カ年で消防本部・上越北消防署の整備を進める。上越IC周辺に両施設を統合した新たな拠点を設けるもので、ロードマップによると、16年度から2カ年で設計、18年度から2カ年で建設し、20年度の供用を目指す。
また、頸北署(上越市柿崎区柿崎地内)の移転新築も盛り込んだ。既存施設は81年建築と古く、老朽化が顕著なことや、車両・資機材の大型化で狭あい化が進んでいることから、適正配置も考慮し移転する。今後、候補地の選定などを進めていく。新井消防署は、移転による運用効果の大幅な向上が見込めないことから、耐用年数を見極めながら機能面の役割分担を充分に検討した上で整備に着手するとした。
消防署所8施設および通信指令施設を対象とした更新費用の試算では、計画期間前半の16年度から10年間に70億円余りを見込んでいる。