建設新聞社
2016/07/11
【東北・宮城】最優秀に三菱地所・楠山JV/亘理町新庁舎・保健福祉Cの設計プロポ
宮城県亘理町は8日、役場庁舎および隣接する保健福祉センターの建設に向けた基本設計業務を委託するため公募型プロポーザル方式による選定を行い、最優秀者に三菱地所設計・楠山設計JVを特定した。次点は佐藤総合計画だった。
提案の公募に参加したのは8社。その後、書類審査で三菱地所設計・楠山設計JV、佐藤総合計画、久米設計、昭和設計、関・空間設計の5社が2次審査に通過。東北学院大学の櫻井一弥委員長を中心とする8人の審査委員が選定に当たり、7月5日に実施したヒアリングを経て最優秀者を特定した。
最優秀となった同JVの提案では、新庁舎と保健センターの南側前面に延長100b以上の回廊空間「ワタリテラス」を設けることで、両施設と一体性と周辺市街地への広がりをを高め、中心地としての賑わいを演出している。
施設内は、庁舎1階に交流拠点となるイベントスペース、2階に大会議室、3階に議場を設け、全階に各課の執務室を配置。平屋の保健福祉センターには、大ホールを3カ所設け、子育て支援、介護予防、健康推進にそれぞれ利用する。また、災害時には町の防災拠点となるため、庁舎は免震構造を念頭に検討を進め、庁舎屋上にドクターヘリポートを設けている。
今後のスケジュールについては11月末までに基本設計をまとめた後、同JVと実施設計業務の随意契約を交わし2017年度内に完了させる。工事着工は18年度を見込み、19年度内の完成を目指す。
なお、基本計画段階での施設規模は庁舎がRC造3階建て、延べ6784・58平方b、保健福祉センターがRC造平屋建て、延べ2471平方bで、概算事業費は庁舎が30億8000万円、保健福祉センターが11億2756万3000円を試算。建設場所はJR亘理駅東側に位置する同町字西郷地内約12・7fの公共ゾーン内となっている。
提供:建設新聞社