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建通新聞社
2016/07/11

【大阪】大阪市 全国初の公設民営校を新設

大阪市は、南港ポートタウン内(大阪市住之江区)に公設民営の中高一貫校を整備する方針を固めた。2019年4月の開校を目指す。実現すれば、公設民営の中高一貫校としては全国初となる。開校当初は、既存の2小学校の校舎を改修して使用するが、将来的には校舎を新設する方針。市では今後、関連議案を議会に上程し、16年度中にも運営事業者となる学校法人を公募する予定だ。
 市では現在、南港渚小学校、南港緑小学校、南港南中学校を統合した小中一貫校の整備を進めている。新設する中高一貫校の校舎は、統合に伴い18年3月に廃校となる渚小と緑小の既存校舎(計約2万6000平方b)を改修して使用する。改修に向けては、17年度に実施設計を行い、18年度に工事を実施する予定だ。
 ただ、校舎棟が二つに分かれることなどから、市の担当者は「一方の敷地に新校舎を建設し、もう一方はグラウンドとして整備するなど効率的な計画が必要」と話す。開設後、運営事業者などから意見を聞きながら整備方針を固めていく考えだ。
 公設民営学校は、15年施行の国家戦略特区法で開設が可能になった。運営は民間の学校法人が担当するが、開設後も施設整備などに関しては市が実施する。新設校には、世界の大学入学資格が得られる教育プログラム「国際バカロレア」のコースなどを設ける予定だ。

提供:建通新聞社