日本工業経済新聞社(群馬)
2016/07/08
【群馬】祖母島箱島バイパス金沢川橋(仮称)を工事委託
県中之条土木事務所は、上信自動車道・祖母島箱島バイパスの整備で、(仮称)金沢川橋P2、P3の発注準備を進めている。7月中に一般競争入札で公告される見通し。現場では2基の橋台が施工中。同橋は吾妻川の支川、金沢川を渡るL194m、W10・5mの橋で、18年度末までの完成を目指している。
同事務所は同橋の橋脚工事を7月中に公告できるよう準備を進めている。条件付きの一般競争入札で総合評価落札方式(簡易型)となる予定だ。
同橋は、上信自動車道の祖母島箱島バイパスで計画される主要橋梁の一つ。バイパス近くを流れる吾妻川の支流、金沢川に架設される。今回の工事対象はP2、P3の2基で、工期は14〜16カ月を見込んでいる。
(仮称)金沢川橋は鋼4径間連続鈑桁橋(多主桁)で、L194m、W10・5m。径間長は48・5m。
現在施工中のA1とA2は2基共に逆T式。杭はφ1200oを6本使用。場所打ちで、杭の長さは、A1がL約32m、A2がL約24m。今回公告予定のP2はH28・5mの張出式橋脚でL18・5mの深礎杭(φ9000o)を使う。P3はH28mの張出式橋脚で直接基礎工となる。
P1はA1の施工状況に合わせ、今後発注される予定。設計は長大(東京都中央区)が作成した。
祖母島箱島バイパスは東吾妻町岡崎−同町箱島の約2kmが事業区間。07年度に事業を開始しており、19年度までの完成を見込む。総事業費は約65億円。事業区間には同橋以外に、岡崎IC橋(L102m)、箱島跨道橋(同81・5m)、鳴沢川橋(同79・5m)(いずれも仮称)などの架設が予定されている。
7つの交通軸構想の一つである上信自動車道では、祖母島箱島、吾妻西両バイパス区間で、橋梁などの構造物を優先して施工中。吾妻東バイパスや吾妻東バイパス2期区間では、道路、橋梁の設計を実施している。