北海道建設新聞社
2016/07/07
【群馬】2016年度事業概要公表
県安中土木事務所(塚越保典所長)は、本年度の事業概要を明らかにした。西毛広域幹線道路(西毛広幹道)高崎安中工区と安中富岡工区の事業着手に向けて地元説明会を行い、測量・詳細設計などを推進していく。すでに着手している安中工区では、用地買収を進め構造物の工事を実施する。このほか、増田川ダム建設中止を受けて県道渋川松井田線で線形改良や県道長久保郷原線の歩道整備、県道恵宝沢原貝戸線のバイパス新設などに取り組む。
【西毛広幹道安中工区】
国道18号の安中市役所付近から北東へ新たな幹線道路を整備する。整備延長は1・9q。昨年度末での用地買収の進捗率は約70%。本年度も早期買収に注力する。工事発注は、九十九川橋右岸の橋脚1基を下期に行う見通しだ。秋間川西側を通る市道との横断部に整備するボックスカルバートも下期に発注する予定。用地買収が順調に進めば、県道下里見安中線との接続部手前まで、延長約200mの工事着手を目指す。
【恵方沢原貝戸線池尻工区】
市立秋間小学校付近から東へ新たなバイパスを整備する。事業中の池尻工区はL880m、W約12m(両側歩道含む)。現道と秋間川の間に道路を新設する計画で、本年度は用地買収を重点的に進める。用地がまとまれば一部取り付け道路の工事を行う。同バイパスは、秋間川を南側へ移動させ新設する計画だ。
【一本木平小井戸安中線・安中工区】
現場は公立碓氷病院近く。延長800mで歩道部に電線共同溝の整備を進める。本年度は延長100mで実施する。6月に詳細設計が完了し、工事はNTT東日本へ委託する予定だ。
【長久保郷原線の歩道整備】
国衙工区・小日向工区は県道八本松松井田線との交差点付近。延長800m、幅員約2・5mの歩道を北側に整備する。国衙工区では用地買収が完了しており、建物の移転が完了次第、工事着手を目指す。小日向工区では用地買収を推進する。
【渋川松井田線・上増田工区】
対象となる区間は松井田町上増田の増田川橋の北側を起点にその先の区間。増田川ダムの建設中止に伴う線形改良工事を行う。本年度は、地元からの要望のあった3カ所のうち1カ所(2工区)での改良を計画している。2工区は延長440m。用地買収を進め、準備が整い次第工事着手する予定だ。同工区では谷側にブロックを積み、現道の拡幅を図る。