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日刊建設タイムズ社
2016/07/07

【千葉】北千葉道路促進期成同盟/全線開通へ県に要望4項目 

 北千葉道路建設促進期成同盟(会長=清水聖士・鎌ケ谷市長)は6日、千葉市内のオークラ千葉ホテルで2016年度通常総会を開催し、16年度事業計画・歳入歳出予算、役員改選などを可決した。役員の改選では清水会長を再任。総会後には県への要望活動を行い、早期全線開通に向けて「西側区間(小室IC以西)について早期に直轄事業として整備するよう要請すること」などを求める要望書を、野田勝・県県土整備部長に手渡した。
  総会では清水会長があいさつ。西側の市川市・鎌ケ谷市・松戸市の区間について「いまだ事業化に至っていないが、国による直轄調査が決定し、今年度も引き続き調査を行って頂いている」とし、外環道千葉県区間が17年度中の全線開通を目指している状況から「外環道につながる北千葉道路は、整備を急がなければならないタイミングに来た」との認識を示した。
  さらに「東日本大震災以来、災害対策として緊急輸送路の整備の必要性が高まっている。湾岸部を通る東関道の代替道路としての機能が北千葉道路にはある」としたうえで、「関係機関との連携を強化しながら、道路整備に向けた十分な予算措置が講じられるよう、国及び県に効果的な要望活動を行っていきたい」と述べた。
  来賓として出席した松浦利之・千葉国道事務所所長と県県土整備部の野田勝部長が祝辞を披露。松浦所長は「印西市〜成田市間13・5qについて、千葉県と国の権限代行で連携しながら事業を実施している。国の権限代行区間5・6qのうち事業を実施しているのは3・8qで、18年度の開通に向けて工事を全面展開している」と現状を説明。市川市〜鎌ケ谷市間約9qについては「15年度から国の直轄調査で首都国道事務所で調査が始まり、国としても早期に計画を具体化できるよう、関係機関と連携しながら取り組みたい」と話した。
  また野田部長は、千葉ニュータウンの区間で事業が進捗し「大型物流施設が次々と竣工している。経済の好循環をもたらすストック効果が表れている」と述べた。印西市〜成田市間については「県施行の4・2qは、今年度供用に向けて舗装、安全施設などの整備を進めている」と説明した。
  北千葉道路は、市川市から千葉ニュータウンを経て成田市を結ぶ約43qの道路。同路線のうち、東側の印西市〜成田市の約13・5qは国と県の共同で事業を実施。西側の市川市〜鎌ケ谷市間9qについては、昨年度から国が計画の具体化に向けて調査を実施している。
  同同盟は、北千葉道路の整備促進を目的に設立された組織。同道路沿線の市川、松戸、白井、船橋、印西、成田、鎌ケ谷の7市の首長及び議会議長で構成し、地元選出国会議員、国関係、県に対して要望活動を行っている。
  県への要望項目は次の通り。
  ▽国道464号の全線を国の直轄管理区間とするよう要請すること。特に西側区間(小室IC以西)を速やかに直轄管理区間とすること▽北千葉道路の西側区間(小室IC以西)について早期に直轄事業として整備するよう要請すること。特に市川市〜鎌ケ谷市間について速やかに計画を具体化し、できる限り早期に事業化すること▽国道464号北千葉道路の東側区間(印西市〜成田市)の事業中区間については、区間全体の整備を一体的に推進すること▽依然として不足している道路基盤を整備するため、道路予算全体を増額し、必要な予算を確保するよう要請すること。k_times_comをフォローしましょう
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