北海道建設新聞社
2016/07/06
【北海道】カラカミ観光が洞爺サンパレス別館建替を構想−準高級層狙い
カラカミ観光(札幌市南区定山渓温泉東2丁目111の2、片山達哉社長)は、壮瞥町洞爺湖温泉にある洞爺サンパレスリゾート&スパの別館「クリスタル」を現地建て替えする考えだ。準高級層をターゲットに10階建ての客室80室を構想。最大30億円の総事業費を試算する。早ければ2018年春から解体に着手し、19年7月の完成を目指している。
1985年に開業した別館は老朽化が著しく、耐震性にも不安があることから建て替えを計画。127室ある客室を80室に縮小する分、客室面積を広く取るなど高級感のある造りとする。年度内にも詳細な施設概要を固める見通しだ。
14年に大浴場などの大規模改修をした本館も17年に耐震化を進めるとともに、客室の改装も検討している。
同社担当者は「現在の集客は国内と訪日外国人観光客の半々だが、20年の東京五輪以降、海外の動向が見えない」と述べ、安定した国内観光客の受け入れ強化を進めていくとしている。