三井化学(東京都港区東新橋1ノ5ノ2)は、紙おむつ市場の需要拡大に対応するため、四日市市の100%子会社「サンレックス工業」の高機能不織布製造機能を強化する。プラントを増築する計画で、2017年11月の完工を予定。着工時期は現在のところ調整中としている。施工者は内定しているものの、非公表とした。
サンレックス工業の所在地は四日市市朝明町1。製造設備の増設規模は年間約6000dを想定している。増築などの規模は非公表。投資額も非公表としているものの、増設するラインの投資規模は一般的に約60〜70億円とみられているようだ。
新プラントで製造する高機能不織布は、従来の技術に三井化学独自の技術を加え、日化協技術特別賞を受賞した製品。柔軟性と伸縮機能に優れており、需要旺盛なプレミアム紙おむつの高品質化と幅広い用途展開が可能となる。三井化学は、この高機能不織布の供給体制をより一層拡充する方針を打ち出しており、三井化学名古屋工場でも三井住友建設中部支店(名古屋市中区)の設計・施工で増設関連工事に着手している(工場の着工は10月初旬を予定)。名古屋工場(名古屋市南区丹後通2ノ1)の増築規模は鉄骨造3階建て延べ7218平方bで、生産能力として年1万5000d分を増設。これも17年11月の完工を予定しており、18年3月から同社全体の生産能力を年間11万5000dに強化する計画だ。
提供:
建通新聞社