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建通新聞社四国
2016/07/06

【徳島】9月までに方向性 徳島市の眉山展望施設

 眉山観光資源を活用した魅力アップ計画の柱の一つに位置付けている「眉山山頂観光展望新施設事業」について、徳島市は、新観光展望施設の工事発注を当面見合わせ、9月市議会定例会までに今後の方針をまとめる考え。場合によっては事業の在り方そのものも見直すことになりそうだ。
 見合わせの最大の要因は新町西地区再開発事業の白紙撤回への転換。もともと同事業は、観光振興の観点から眉山ロープウエーの利用客数の伸び悩みを解消し、観光客が長時間山頂に滞在できる環境づくりや眉山からJR徳島駅前までの活性化を図るものだった。市は2013年度に眉山魅力アップ計画を策定。眉山山頂からJR徳島駅前までの直線的区域をシンボルゾーンと位置付け、一体的に魅力のあるにぎわいづくり(観光振興を主体としたまちづくり)を目指していた。
 この中では新町西地区の再開発事業を中核的な施設とし、ひょうたん島川の駅ネットワーク構想、LEDによる景観整備事業なども組み込まれていた。今回、新町西地区の市街地再開発事業が白紙に向かうことで、これら一連の計画(事業)が頓挫することから、見直しが必要と判断した。見直しは眉山山頂観光展望新施設事業だけでなく、川の駅やLED景観整備の事業にも少なからず影響を及ぼすことになりそうだ。
 新観光展望施設の計画規模は、鉄骨、鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ735平方bで、総合案内所、吹き抜けイベント広場、展望広場などの配置を予定している。改修する展望休憩施設の規模は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ330平方bで、そのうち1階のレストランを中心に250平方bを改修する。設計は西田設計(徳島市)が担当。
 建設地は眉山町茂助ケ原の眉山ロープウエー旧山頂駅舎跡地。当初予算には建設事業費として6億7787万円(工事費5億4600万円余り)を計上している。

提供:建通新聞社