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日刊建設タイムズ社
2016/07/06

【千葉】久米・隈研吾JVと日本設計/千葉市/新庁舎基本設計プロポ 

 千葉市は5日、新庁舎整備基本設計業務の簡易公募型プロポーザル1次審査結果を公表した。選ばれたのは、久米設計・隈研吾建築都市設計JVと日本設計。今後、8月8日を期限に技術提案書の提出を求め、同30日のプレゼンテーションを経て9月上旬に1者を特定する。
  基本設計業務の内容は、設計条件等の整理、基本設計図書の作成、概算工事費の検討、透視図作成などで、委託期間は2017年10月31日まで。1次審査では、企業の実力(業務経歴等)30点、配置予定技術者の能力(技術職員の経験と能力)70点の合計100点満点で評価を行い、参加表明書を提出した久米設計・隈研吾建築都市設計JVと日本設計が、ともに通過した。
  これに加えて2次審査では、@新庁舎の立地特性A新庁舎の玄関性B建築計画の3つの課題テーマを設け、どのように基本設計を実施する方針なのか技術的な提案を求める。
  「新庁舎の立地特性」では、新庁舎の配置場所における立地特性を踏まえた建物形状や建物配置計画のコンセプトについて、周辺エリア、周辺インフラ(臨港プロムナード・みなと公園・公共交通機関)、まちづくりへの寄与、まち並みとの調和等をキーワードに提案を求める。
  「新庁舎の玄関性」では、一体的に活用可能な空間として、新庁舎の「玄関性」を持たせることを前提とした1・2階の具体的な計画について、情報収集・発信、総合案内・メインエントランス、閉庁時の庁舎利用、敷地内の動線計画(将来活用検討地を含む)等をキーワードに提案を求める。
  「建築計画」では、長期間にわたって利用することになる新庁舎の『将来への変化の柔軟性』という視点を特に重視しつつ、『通常業務の遂行性の確保』や『非常時の業務継続性の確保』を実現するための各種機能を備えた建築計画について、フロントオフィス・バックオフィス、機能配置(ゾーニング等)、動線計画、セキュリティの処理(通常時から非常時へのシームレス性の確保等)、ライフサイクルコスト等をキーワードに提案を求める。
  新庁舎は、現本庁舎敷地約4haのうち、みなと公園・プロムナード側の約2haを活用し、現本庁舎の一部を撤去して建設する。計画規模は延べ約4万9000u、概算事業費は約298億円(基本計画段階での試算で、庁舎・設計費、建設工事費、解体工事費、移転関連費用、消費税等を含む)。建設後は現本庁舎、中央コミュニティセンター、ポートサイドタワーに分散している庁舎機能を集約する。
  新庁舎の空間構成に関しては、臨港プロムナードに面する部分は、市民駐車場やモノレール市役所前駅からのアクセス性が良いことから「フロントオフィス」として、来庁者向けに本庁業務のワンストップ性が発揮できるよう窓口機能を中心に配置することを基本とする。また、みなと公園に面する部分は「バックオフィス」として、通常時における市政運営の拠点・非常時における総合防災拠点としての機能を中心に配置することを基本とする。k_times_comをフォローしましょう
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