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大分建設新聞社
2016/07/06

【大分】汗入場の早期通行を、国道復旧で説明会 

 日田土木事務所(渡邉武所長)はさきに、日田市中津江村栃野の同村交流促進センターで、熊本地震による土砂崩れが発生し、全面通行止めになっている大山町西大山汗入場などの国道212号の復旧協力を得るため地元説明会を開いた。
 上津江、中津江の住民約55人が参加。金城和久技師が「崩壊斜面上やその上部に不安定な土塊や巨岩がある。巨岩をワイヤーロープで固定し、不安定な土塊は重機を使って落とす」など、各箇所の工事概要を説明した。
 住民は、買い物や通院の際は必ず汗入場の国道を通るが、通行止めで迂回路の県道天瀬阿蘇線を通らなければならない。住民は「9月末にならないと片側通行ができないというが、それでは遅い。せめてお盆前にならないか」「観光客もいるので、分かりやすい案内板を増やしてほしい」など多くの要望・意見があった。
 渡邉所長は「現場は狭く足場も悪い、出水期なので雨が降ると工事が難しいが、職員が業者と力を合わせ、一日でも早く片側通行できるようにする。離合場所は、簡易舗装などしてできるだけ確保する。案内板や交通誘導員の配置など、できるものから実施する」と丁寧に説明した。
 汗入場の現場は4月16日の本震で落石・土砂崩れが発生した。高さ約80b、幅約30bに渡り岩や土砂が、国道をふさぎ道路下の大山川まで崩れ落ちた。国道の山側にある高さ約10bの落石防護柵やガードレールなどにも被害があった。

提供:大分建設新聞社