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建通新聞社(中部)
2016/07/11

【三重】待機児童ゼロ目指し津こども園設計へ 津市

 津市は、待機児童ゼロ都市「津市」を目指して、2019年度までに5施設の公立の幼保連携型認定こども園の整備および開所を目指す計画だ。5施設のうち、津地区、芸濃地区、一志地区の3地区で現施設の改築などによる園舎整備を伴い、香良洲地区、白山地区の2地区は、運営上で一体化して幼保連携型認定こども園に移行する計画。6月補正予算では、津地区で計画する「(仮称)津こども園」の整備に係る設計費などを計上し、7月4日付で、設計と地質調査業務の2件を一般競争入札で公告し、7月20日に開札する。
 市は、「津市子ども・子育て支援事業計画」(15年3月策定)で、民間施設との両立を基本とし、19年度までに公立で、5施設の幼保連携型認定こども園の整備目指す計画を立てており、16年2月に具体的な整備計画や統廃合に伴う周辺の整備構想などを盛り込んだ整備方針を明らかにした。
 具体的な整備計画を見ると、津地区で計画する「(仮称)津こども園」は、神戸幼稚園、新町幼稚園、修成幼稚園、新町保育園を一つにして整備する。手法として、(仮称)津こども園整備に当たり、設計概要によると、津市立神戸幼稚園の既設園舎の改修と合わせて、新たに園舎を増築して建物を一体化した園舎とする。既設の放課後児童クラブみどりっ子の施設は隣接する神戸小学校の普通教室北棟に移転し、移転後に解体撤去する。16年度に設計、17年度に建設、18年4月の開所を目指す。定員は225人(予定)。
 設計概要は、増築園舎が鉄骨(S)造平屋779平方b。既設園舎の東側に建設。施設内容は、子育て支援室、0〜3歳児室、テラスなど。園舎のほか外構、プールを整備。既設園舎の改修は鉄筋コンクリート(RC)造平屋1010平方bについて、バリアフリー化改修、間仕切りなど内部全面改修、外壁全面改修などを施す。このほか敷地内南側にある付属施設の倉庫(RC造平屋)、ウサギ小屋(S造)、パーゴラ(S造)などを解体撤去する。解体跡地は園舎の増築部分になる。また、放課後児童クラブ室は普通教室北棟(RC造3階建て)の1階の余裕教室(2室分)に移転し、既設施設(S造平屋189平方b)は撤去し駐車場用地とする。所在地は津市神戸332ノ1。敷地面積は6480平方b。
 芸濃地区で計画する「(仮称)芸濃こども園」は、椋本幼稚園、安西・雲林院幼稚園、芸濃保育園を一つにして整備する。現時点では、利活用する施設は特定されていないが、19年度の建設に向けて検討を行う。20年4月の開所を目指す。定員は240人(予定)。
 一志地区で計画する「(仮称)一志こども園」は、隣接する高岡幼稚園、高野保育園を一体化して整備する。現施設をそのまま利活用するため、大幅な改修ではなく、必要に応じた改修を18年度に行い、19年4月の開所を目指す。定員は245人(予定)。
 香良洲地区には、現在の「香良洲浜っこ子幼児園」にある香良洲幼稚園、香良洲保育園の運営を一体化して移行する。18年4月の開所を目指す。定員は192人(予定)。
 白山地区には、合築された施設で、現在、白山幼稚園と白山保育園が運営されており、これを一体化し、「(仮称)白山こども園」に移行し、18年4月の開所を目指す。定員は260人(予定)。

提供:建通新聞社