日本工業経済新聞社(群馬)
2016/07/01
【群馬】伊勢崎市が新給食調理場の設計委託
伊勢崎市は、西小保方町で建設を計画している新給食調理場について、本年度上期中に実施設計を委託する。当初予算には、設計委託料3002万4000円を計上している。新施設は、基本設計の段階でS造2階建て、延べ床面積4800u。工事は、来年度から2カ年を予定している。
新施設は、西小保方町にある市有地、西小保方公園の西側の敷地1万2000uへ建設する。施設規模は、基本設計の段階では4800u。その後の検討で、棟内に2つの調理場を整備する方針となったため、この面積よりも延べ床面積は増える見通し。
内部は、1階に1万2000食の調理能力を持つ調理・洗浄スペースや事務室を設置。2階には会議室や調理員休憩室、見学通路などを整備する。また、エレベーターや多目的トイレなども配置することで、ユニバーサルデザインを取り入れる。
本年度は、上期中に実施設計を委託。本体工事は、来年度から2カ年で進める。2019年の上期には、外構や植栽、備品等の搬入を実施。同年の2学期から運用を開始する。新施設は、市北部の小中学校を配送区域に設定している。
市内の給食調理場では、老朽化が進む第一学校給食調理場(1970年築)、赤堀学校給食調理場(1982年築)、あずま学校給食調理場(1981年築)の3施設でいずれも建設から30年以上経過し、老朽化が進む状況。加えて、3施設とも耐震性が十分でなく、調理室の床もウェット方式などの問題を抱えている。
このため、新施設は3施設を統合した施設として建設を計画している。旧施設は、施設の完成後にいずれも解体を予定している。