トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2016/07/01

【徳島】徳島市 文化Cリニューアルで庁内検討会

 徳島市は、新町西地区市街地再開発事業の核施設に位置付けていた音楽芸術ホールに代わる施設として、閉館中の文化センターをリニューアルし活用するため、庁内に検討会チームを発足し、6月27日に初会合を開くなど具体化に向けた取り組みを開始した。9月市議会定例会での報告を予定しており、8月中にも具体的なリニューアル案をまとめる考え。
 メンバーは市民環境部・都市整備部の両副部長、文化振興課、まちづくり推進課、建築指導課、公共建築課、危機管理課の各課長補佐で構成。遠藤市長の新町西地区市街地再開発事業の主張(白紙撤回)を受けて、同事業の核施設(音楽芸術ホール)に代わる施設として考えている文化センターの改修を検討する。検討会では、2013〜14年度に実施した文化センターの耐震診断結果を踏まえ、耐震改修案のほか、防災機能を拡充させたリニューアル案を検討する。
 14年度に市がまとめた耐震診断(佐藤建築企画設計が実施)の結果では、ホール(1151席)がある本館のIs値は0・1、別館は0・26で、いずれも安全基準の0・6を大きく下回り、「震度6〜7程度で倒壊する危険性が高い」とされる0・3未満だった。また、既設を耐震改修した場合の試算として、耐震補強の事業費約22億5000万円に、舞台装置の改修や設計などの事業費も合わせると合計約30億円。さらに調査や設計、耐震改修工事などには少なくとも3年半かかるなどの見通しを示し、再開発事業の核施設の整備を急ぐことを前提に、この文化センターを改修はせずに廃館にする方針を打ち出し、将来的に解体する方向で15年4月から休館していた。
 検討会では今後、他市の耐震改修工事の例なども参考にし、数回会合を開き、リニューアル案をまとめることにしている。

提供:建通新聞社