佐伯市は、市内長谷の総合運動公園内に建設する、宿泊研修施設の工事を、遅くとも8月末までに発注する意向だ。大学や社会人野球チームなどを、同公園に整備した野球場、体育館での合宿に誘致し、利用促進を図るのが狙い。実施設計は、すでに旧芬關設計の手で終えており、工事は建築主体、管、電気の3工種に分離して発注するもよう。市は、7月中にも、それぞれ工事を公告するとみられる。
市では、これまでも野球場を大学や社会人チームなどに、春季キャンプなどの合宿練習に利用してもらおうと誘致活動に力を入れてきた。10年ほど前から数年、駒澤大学野球部が春季キャンプを張り、駒澤に続いて、杏林大学野球部が春季合宿を続けており、「キャンプ地としての評判は良くなっている」と市。
市は、大学、社会人だけでなく、市内外の小中学校や高校の運動部などにも誘致の手を広げるとし、スポーツツーリズムによる市勢浮揚の考えからも、宿泊研修施設を建設することにした。
建設場所は、体育館前の駐車場から一段高い所にあるサッカー場とテニスコートの一角で、シャワー室などを備えている管理棟の隣接地。工事内容は、敷地面積約2000平方bにW造平屋建て700平方bの施設を建設する。宿泊人数は約50〜60人を想定。事務室、食堂、厨房、ミーティングルーム、ストレッチルーム、宿泊部屋(大部屋、4人部屋、2人部屋、1人部屋)、大浴場、コインランドリー、リネン室などを設ける。
市は、「食堂と厨房を設けるが、業者などを入れての食事提供はしない。宿泊者やその関係者がそれぞれ食事を準備しての利用が基本」としている。
工事費は施設建設費に外構工事費を含め、28年度当初予算に約2億4840万円を組み入れている。工期は約8ヵ月の見込み。
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大分建設新聞社