大阪府は、府営堺三原台住宅の第1期建て替え事業で、既存住宅の解体工事を第2四半期に発注する。本体工は、2017年度第1回議会承認案件として、16年度後半の発注が見込まれる。
16年度に解体する既存建物は、鉄筋コンクリート造5階建ての4棟(170戸)。工期は約5カ月。
第1期工で新築する建物は、プレキャスト鉄筋コンクリート造9〜14階建ての10棟(683戸)。このほか付帯施設として、自転車置き場(1366台)、駐車場(193台・立体駐車場含む)、電気室棟、ポンプ室棟、ごみ置き場、雨水貯留槽、防火水槽などを整備する。
建築実施設計はジャス(吹田市)、設備実施設計は技研エンジニアネットワーク(大阪市中央区)が担当している。納期はいずれも17年3月17日。
同住宅は、泉北ニュータウンにある泉ケ丘駅前の東側に位置。1969〜70年に建設された既存住棟45棟(別に集会所2棟)はいずれも老朽化が著しく、集約高層化による建て替えを実施する。現管理戸数は1605戸。敷地面積は11・61f。
2015年度の事前評価で示された建て替え計画では、敷地構成を府営住宅敷地4・66f、活用用地約6・38f、移管道路等0・57fとし、鉄筋コンクリート造の7〜14階建ての全16棟(1120戸)を整備する。住戸面積は約40〜70平方bで、住戸タイプは1〜4DKを計画している。
全体を3期に分けて進める計画。第1期工は16〜19年、第2期工を19〜21年、第3期工を21〜24年に実施する考え。全体事業費は約175億8000万円を見込み、うち工事費は約170億円。
提供:建通新聞社