北設楽郡設楽町で初めての公共下水道として、特定環境保全公共下水道事業が計画されている。このうち、処理場建設と幹線管渠埋設は、愛知県新城設楽建設事務所の代行事業により進める計画で、処理場となる「田口浄化センター」の基本設計に着手した。中日本建設コンサルタント(名古屋市中区)に1510万円で業務を委託、2016年度末までに配置計画などをまとめる。幹線管渠については順次設計を進めていく予定。24年の全面供用開始に向け本格始動する。
同事業は、設楽町が新規の公共下水道事業として田口地区に計画しているもので、処理場建設と幹線管渠敷設を愛知県が代行し、枝線面整備を設楽町が実施する。今回の基本設計では、事業認可を受けた計画人口1000人、処理水量1日690dをベースに、処理槽の容量を確定する。
また、上屋を含む処理場の規模などとともに配置計画を作成する予定。同事務所では基本設計の成果を基に、17年度で実施設計に着手するほか、処理場建設地の用地取得に向け交渉を進める考え。設楽町との協議を踏まえ着工時期などについて検討していく。
基本構想によると、田口地区の計画面積は約81・5f。計画人口は1000人、計画戸数は435戸。計画汚水量は1日平均545d、最大690d。事業の内訳は、愛知県が処理場建設と幹線管渠延長約2`を敷設する。設楽町が枝線面整備延長約18`を敷設する。
今後は、18年度に管渠敷設工事に着手し、21年4月の一部供用、24年4月の全面供用開始を目指す。
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建通新聞社