愛知県豊田加茂建設事務所は、花沢桑原線の南工区で新たなバイパスの建設を計画しており、擁壁など構造物の設計に着手した。若鈴コンサルタンツ(名古屋市西区)に業務を委託、2017年2月末を履行期限として設計をまとめる。16年度事業ではこのほか、用地取得に向けた交渉を本格化する方針だ。
南工区バイパスは、豊田市長沢町西ケ入地内の天王橋付近から長沢町冷畑地内の長沢橋付近までの延長約600bを対象に、山の掘削などにより現道をショートカットするバイパスを建設する。計画幅員は、片側に歩道を備えた全幅約10bで設定している。
今回の委託では、現道との取り付け部を含むバイパス全体の法切りや擁壁、河川側へ拡幅用に整備する補強土壁工などに対する設計を行う。
同事務所では今後、16〜17年度で用地取得を進めるほか、バイパスの詳細設計を行い、順調なら18年度に工事着手する見通しだ。工期は3年程度を見込んでおり、20年度末の完成を目指す。
同事業は、豊田市下山地区で事業展開しているトヨタテストコースに対する岡崎市方面からのアクセス道路や周辺対策として計画、整備を進めている。全体計画は、中間の整備済み区間(延長800b)を含み延長約2060b。すでに北工区(仮称)延長660bでは供用を開始している。
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建通新聞社