日本工業経済新聞社(山梨)
2016/06/29
【山梨】甲府城周辺活性化基本計画を策定
県と甲府市は、甲府城周辺地域活性化基本計画を策定した。「お城がつなぐまち」をコンセプトに、にぎわいを取り戻し、新たな文化を創造するまちを目指す。具体的には、舞鶴公園北通り線の歩道を整備し、甲府城南側(お堀沿い)エリアは、開放的な広場、歴史・文化関連施設、飲食・物販施設などを整備する。
甲府城南側エリアの整備は、県民会館などの公共施設跡地から先行的に着手。2016年度内には、具体的に整備する施設や事業主体、事業手法を定める実施計画を策定し、早期の整備着手を図る。
基本計画は、お城周辺の公共施設跡地などを活用し、にぎわいと文化を創造するために策定した。歩行者による回遊ネットワークを形成し、エリアごとに活性化対策を推進する。
エリアのうち、舞鶴公園北通り線沿道では、歩道整備と案内機能充実、お城を見せるための沿道建物などの景観誘導を図る。
橘東線沿道では、橘東線の歩行空間の整備と案内機能の充実、お城の石垣と調和した沿道建物などの景観誘導、空き店舗・空き地の活用を目指す。
遊亀橋通り周辺については、@お城と中心市街地をつなぐ回遊の促進A遊亀橋通り周辺の未利用地などへの飲食・物販施設などの誘導―を計画。
岡島百貨店などの中心商業エリアでは、市街地再開発事業などの可能性の検討、歩行者動線の充実、統一感のある街並み誘導、駐車場の再編の検討を行う。
一方、甲府城南側(お堀沿い)エリアについては、「甲府城の歴史や文化、緑が感じられ、ゆっくり過ごせ、また来たいと思える空間づくり」を促進する。